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3匹のケヅメリクガメと暮らす【ままむんば】のblog。動物と触れ合ったら手を洗いましょう。最低限の衛生管理をしましょう。それは人間の責任です。


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初診恐怖症

先週のことなんだけど、リオンのワクチンを打ってもらうために
近所にできた新しい動物病院に行ってきた。


リオンを捕まえた後に連れて行った動物病院は、口コミと
地域ネコNPOの代表の方が勧めてくれたところで
確かに対応も、説明も納得できて、安心して診察をしてもらえた。

だから、たった2駅だから、今後もそこへ行こうかと考えた。
ワクチンもそうだけれど、やっぱりいずれは避妊手術を受けなければいけないのだから
野良ちゃんの頃から見てもらった先生にお願いするほうがいいのかと思ったから。


だけど、犬猫病院は、カメさんを診察してくれる病院に比べれば
私にとっての印象だけど、それこそ掃いて捨てるほど・・・(言葉が悪いですね^^;)あるように感じる。

だったら、近場で探してみるのだっていいんじゃないか、
そう思って、「動物病院・初診恐怖症」な私だが
一番近くにある動物病院へ行ってみた。

そこはわが家がこの街に越してきた翌日に開業した「H病院」で
ぱぱむんばが自転車で散策中に、
ものは試しとばかりに中へお邪魔し、「カメさん診察できますか?」と聞いていたところだった。

ネコのリオンは、あたりまえに診察してもらえるのは分っている。
だけど、2カメに緊急のことがあったら
とりあえず応急処置をしてもらえる病院を見つけたかった。

この3年、だめだと分りきっていても
何度も検索しては電話をして探しつづけた。

もちろん、かかりつけの先生のところへ行くのをやめる気はない。
おそらく、一生診てもらうと思うのだが
先生が休みの日だけでもフォローしてもらえる病院が欲しかった。


リオンの診察については、リオンのブログに書くとして・・・

ぱぱむんばが前にお邪魔したことを、そのH病院の先生に告げると
覚えていてくれたようで、いろいろ話してくれる。

だけど、ぱぱむんばの説明が足りなかったので
ケヅメということは伝わっていなかったから
最初から大きさや体重、育てている環境なんかを話してみた。

その先生は、開業したばかりだけど
県内の動物病院で、経験も多いらしい。
だけど診察したことがあるのは水棲カメさんだけらしく
まして巨大なリクガメさんは診たことがないようだった。

では、せめて、夏場の爪きりだけでもお願いできますか?
と聞く私に、「いいですよ^^」と即答してくれたけれど
私の要求はちゃんと伝わってはいなかった。

切ろうと思えば、もう爪きりじゃなくてニッパーで
ばちん!と切ることは私でも出来る。
本当はぱぱむんば出来れば一番いいのだが
トゲトゲが抜けた程度でアタフタしたのだから
爪を切って、血でもだそうものなら大騒ぎをするのだろう。
だから、もしやるなら私しかないし
ひっくり返してすれば、なんとかなるのだと思う。

でも、わざわざ動物病院でお願いしたいというのは
きれいに揃えて切って欲しいから。

モグの不正咬合で、爪きりのバランスは大事と
嫌と言うほど思い知った。
爪のバランスが悪くて、クチバシが変形したり、骨の形成にも響くからだ。

そのことを話してみると
「チャレンジさせてもらえますか?」との返事。

マジでΣ(・ε・;)

と思ったけれど、かかりつけの先生の所以外で
今までに診察してもらった病院の中では予想外の返事だった。

普通、専門外の動物の診察はあっさり断られる。
爪きりだけといえども、だめなものはだめ、というのが大体の回答だった。

爪を10本、切りそろえることがどれほど大変なものなのかは
なんとなくは分るけれど、でも爪だよ?と、いつもココロの中で思っていた。

体の不調ならば、どうしてもかかりつけの先生に診て欲しい。
だけど、大事ではあるけれど、でも、爪きり、だ。
あっさり切ってもらって、1分でも早くうちに連れて帰って安心させてやりたいとも思う。

やらせてみてくれ、と言ってくれるのだから
慎重にやってくれるのだと思う。

嫌な言い方だとは分っているけれど、正直言ってしまうと
ネコちゃんの診察については、私は言われるがままな部分が多い。
私のネコの知識が、不足しているから
ケースごとの想定質問もまだ出来ない。
こうなったら、それは何かの病気ですか?ともまだ聞けるほど
知識が追いついていないからだ。

だけど、カメさんのこととなれば別。
これを読んでくれてるみなさんもそうだと思うのだが
かかりつけ以外のところで、何らかの診察を受けたとき
その様子を見ていれば、その先生がどの程度カメさんを
診ることの出来る人か、すぐに分ると思う。
ある病院では、カメさんを診られるのはよかったが
診察室で育てられていたカメさんたちは
かわいそうな環境に置かれていた。
たかが2カメの爪きりだったけど、カメさんを診察できるところとの触れ込みで
行った結果がそれだった。
ばかな考えかもしれないが、貰い受けて帰ろうかと、そんな思いも掠めた。
それでは飼育指導なぞ、されたとしても聞く気もない。
先生は人柄のよさそうな人だったけれど
もう2度と行くまい、そう思って帰ってきた。


でも。
この先生は、カメさんは診られないけれど
リオンのことはもちろん(こっちは98点をあげたい診察だった。あとの2点は・・・(笑))
カメさんたちをなんとかしてやろうという
なんというか、そういう気持ちをもらうことが出来た。
1つの症例に対して、私自身がして欲しいと思うこと、
それはありとあらゆる方法をその症例に当てはめて
一緒に考えてくれること、それをしてくれそうな先生だと思った。
(これが今までいなかった。先生たちのアタマの中で解答が出ていても
それを口にしてくれる人はいなかった。人間医療ではないのだから
やっぱり最終的に看護するのは飼主だ。だから、急変したときにも冷静に対応できるよう
簡潔に事例を挙げて教えて欲しいと思う)

今までの診察経験をすべて(といっても5件くらいらしいが)話してくれた上で
出来ること、出来ないことを明快にしてくれる。
だったらお願いしてもいいんじゃないか、そんな気持ちを持たせてくれた。

たかが爪きり。
だけど、これのおかげでいろんな病院の対応を見て来た。

2カメの命は、かかりつけの先生以外預けられないけれど
軽症だとしても、信頼できる所へお願いしたいと思う。
今回の病院は、まだまだ未知数だけれど
それを叶えてくれるかもしれない。

もしかしたら、これで私と2カメの初診放浪は終わりを告げたのかもしれない。
いや、そうなることを祈っている。


==========================

【あとの2点】

この先生、診察時間を割いてくれすぎ。
リオンのワクチン注射と健康診断、それからカメさんの診察経験や
2カメのことを聞いてくれて、結局1時間15分だった。
うちが午前の診察の最後の患者だったのだが
自分たちのお昼時間を1時間もつぶして、診察と話をしてくれた。
開院したばかりだから、患者さんも少ないのかもしれないが
それでも長い。

ここは休みが週1で、夜間の救急対応もしている。
パンフレットには、夜間、すぐに電話に出なくても
何度かつながるまでかけてみて欲しいと書いてある。

懸命な飼主さんなら、そんなことしないと思うのだが
中にはたいしたことがなくても必死にかける人だっているだろう。

なんというか、自分の時間が持てるのか、そっちを心配してしまった。

ここはご夫婦で開業していて、かわいい奥様が看護師をしている。
この看護師さんがすばらしくて
緊張で硬直していたリオンが、だっこされてあっさり「くてっ」としてしまい
見ているこっちが感動してしまった(笑)

それで初診料500円、診察料500円。
これでいいんだろうか。ほかは大した事しなくて、もっと高かったぞ。

なんというか、世の中の動物医療の診察内容の格差と言うか
そんなものを感じてしまった。

でも、きっと1年後にはもっともっと
かかりつけとなった患者さんも増えて、診察にそんな時間を割くことも出来なくなるかもしれない。
それはそれで淋しい気もするけれど
なんというか、その病院には繁盛してほしいと思う。
いや、病院へ連れて行くというのはいいことではないけれど
健康管理だってあるから、飼主と一緒に考えてくれる
そんな、いい病院に育ってくれること、ココロから祈ってます。

もしかしたら、いつかリクガメさんのこと、
勉強してくれるかもしれないしさ(笑)
by moonba-moogle | 2007-02-04 23:35 | mama_moonba