人気ブログランキング | 話題のタグを見る

3匹のケヅメリクガメと暮らす【ままむんば】のblog。動物と触れ合ったら手を洗いましょう。最低限の衛生管理をしましょう。それは人間の責任です。


by moonba-moogle
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

Memories of Ayrton Senna

また今年も5月1日が来てしまった。
あの日から11回目だ。


1994年のSan Marino GPでいつものようにポールを取ったセナが
決勝レースを走る前に、恋人にこう言ったそうだ。

「今日は走りたくないんだ」

でもそんなことは許されない。
世界中の人がセナのレースを待っている。


そして彼は、神に連れ去られてしまった。



1990年のスペインGPの予選で、ロータスのドネリーがクラッシュして
コース上にその体を異様な形に捩じらせ、投げ出されていた。
前を走っていたセナは、誰よりも先にドネリーの元に駆けつけ
その無残な姿をじっと凝視していた。

その時セナは、「人間がいかに脆いものだということを知った」と話した。

人間の脆さを、弱さを痛いほど知りながら
誰よりも早く走ること義務付けられ、そんな運命を背負わされたまま
彼は世界中の人の前から去ってしまった。


今でも、コース脇で胸を切開し、延命処置を受けているセナが消えない。
一縷の望みをかけて、セナが搬送されるヘリの飛び去る映像が消えない。


鈴鹿のホンダ・ラストランの時には、最終コーナー手前でリタイアし
歩いてピットに戻る姿を、間近で見た。
金網越しに、駆け寄る大勢のファンの姿に微笑んでいた。



最近、F1は見ることが少なくなってしまった。
あの時代を知るドライバーも少なくなってしまったからだ。
私の中では、宝物のような時間だった。
あれ以上の時間は、きっともう戻って来ない。

だから、毎年5月1日に思い出そう。
日本中の人々に愛されたセナを。
by moonba-moogle | 2005-05-02 00:17 | mama_moonba