3匹のケヅメリクガメと暮らす【ままむんば】のblog。動物と触れ合ったら手を洗いましょう。最低限の衛生管理をしましょう。それは人間の責任です。


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2つの死

先週末と今週末、
2つの死を見送った。

ひとつは、事故。
ひとつは、なんというか大往生だ。

「大往生」の方は、先月に危篤状態になったときに
会いに行った。
意識もわりとしっかりしていたし、手を握り、片言ながらも話も出来た。
だから、葬儀終り間際に泣いた父には悪いが、
私はおばあちゃんに思い残すことはまったく無かった。


事故のほうは・・・事故だしね、一瞬のことだから。ほんと、一瞬で連れていかれちゃった。



事故のほうはともかく、私は30代で、年齢的にも
こういうことに立ち会うことが多くなるのかもしれないな、と不謹慎ながら思った。


ある親戚が、おばあちゃんを火葬をするために亡骸を確認するときに私に話し掛けてきた。

「あなたはこれ、経験あるでしょう?私は初めてだから・・・」と嗚咽し始めた。

そう私は3回目。本当は先週のを入れれば4回目なんだけど
まあいいや。

そう思いながら「はい」とだけ答えた。

その嗚咽した人は75歳。
私は35歳。

回数多ければ慣れるってもんじゃあないってば。

そう思うけれど、何事も最初ってものは、恐怖感がつきまとうのかもしれない。



最近の火葬というものは、超高速(?)で、煙もでないものらしい。
1回目、2回目のときは、
焼き場の煙突から上る煙を、泣きながらぼーっと眺めて
ああやって天に上るのかと思えたけれど
今回はそんなものはどこを見渡してもなかった。

そして、喪主一家である我が家が
焼き終わった遺骨の確認をする。

さっきまであった顔が、体がなくなっていた。

それがなんともいえず淋しさを引き寄せ、
つい弟に、「ニンゲンなんてたんぱく質のかたまりだなぁ、カルシウムしか残ってないよ」なんて言ってしまった。



一つ目の死があまりにも衝撃的で、正直、神様と言うものがいるのなら
なぜ、命を奪われなければいけないのかと、恨みたい気持ちになった。
絶対、次の「生」を。
またこの世に生まれ変わって、今度こそ「生」を全うしてほしい。
でないと神様、不公平だよ。


そこから1週間、次の死であるおばあちゃんを見送ることになって
なんでまたこんなときに・・・と
不謹慎ながら思ったけれど、こっちは心の準備が出来ていたから
淋しさはまとめて過ぎていってくれたほうがいいのかもしれないな。



ばあちゃん、じいちゃんが死んでから30年、長かったな。
生まれ育った土地を離れたくないといって
とうとう父のいる神奈川へはこなかったけれど
それでよかったのかもな。
私も同じ立場なら、同じことを言ったと思う。

ばあちゃんと私は似てるのかもね。
人当たりのよさと面倒見のよさは似なかったけどさ、
内面に思い留めたであろう事柄は、たぶん、ほとんど一緒かも。

それを、お互い吐き出してしまえばよかったのかもしれないけど
やっぱり目の前で会うと、それを押し留めてたよね。
ちょっとだけ気付いてたんだ、私。

母方のばあちゃんは、優しさのかたまりみたいなばあちゃんだった。
でも、あなたは違ってた。
女性としての生き方で、いいトコも悪いトコも、
なんだかんだで私に見せてきた。
そういう意味では、私の内面の形成に、すごく影響力をもってきたのかもな。
ほんと、それがよくも悪くも。
だけど、それがニンゲンだものね。
それでよかったのかもしれない。

ある意味、同志。
まさか子供の頃は、そんなふうになっていくなんて思いもしなかった。

叔父が泣いてこういった。
「おばあちゃんがボケてからは近くの僕達を忘れてしまい、数年に一回しか会わない君達のことを言っていた」と。

淋しかったんだろうけどさ、でもね、叔父さん。
それはおばあちゃんと私、の、当事者しかわからないよ。
そういったって、多分、理解はしてもらえないよ。
そこに至るまでの経緯を、通夜の夜に一晩、話し合ったけど
結局、理解はしてくれなかったじゃん。

私は涙も流さなかったけどさ、
こんな送り方もあるんだよ。



私だけ血のつながりのなかったばあちゃんだからこそ
一番、対応に困ったのかもしれないな。

でも、いつも、「私のばあちゃん」になる努力をしてくれたこと
感謝してる。
私は「良い孫」ではなかったけれど。
そこは、お互い様と言うことでさ。

たぶん、解消されなかった「内に押し留めたもの」は
私が死ぬときに、溶け始めるんだと思う。

だから、もし、ばあちゃんとあの世で会うことが出来たら
今度こそ、ココロの底から笑って、話し合うことが出来るのかもね。

まあ、とりあえず先に行っててよ。
そんで、またいつか、会いましょう。
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by moonba-moogle | 2006-10-09 08:52 | mama_moonba